2020年7月13日月曜日

夏のボーナスカットで明らかになる医療危機

全国の医療現場でいま、経営の危機が起きています。


2020年当初からのコロナ禍。


パンデミックで全世界にあっという間に拡大した新型コロナウイルス肺炎。

死亡率も高く、本日までに世界で56万人以上の患者さんが亡くなっています。


そのような状況の中で、感染症指定病院が一般病棟をコロナ用に転換して、新規の入院患者さんに備えています。当然、全部の病室が埋まることはありません。

準備をするだけで人件費を含めて巨大な損失が出ます。


さらには、


院内感染を起こす病院が増えて、医療機関への受診控えが始まり、

内科や小児科の外来患者さんが激減しています。


それに伴って、医療機関の経営が危機的状況に陥っています。

地域の経済と医療機関の疲弊が重なり、いままさに医療崩壊が起きようとしています。


また、経営が厳しいために人件費削減をせざるを得ない病院が出ています。


看護師などの職員に対する夏のボーナスを、

昨年より引き下げた医療機関が、

およそ3割にのぼることがわかりました。


日本医療労働組合連合会の調査では、全国338の医療機関のうち、およそ3割にあたる115の医療機関が、看護師などの、この夏のボーナスを2019年より引き下げています。


多くの医療機関が、新型コロナウイルスの影響で病院経営が悪化したことをボーナス減額の原因にあげていると報告しています。


そのような報告が出されているなか、

東京女子医科大学病院は、全職員の夏のボーナスを全額カットしていて、退職を希望している看護師は400人以上にのぼるという報道がありました。


病院は人材が命です。

医師や看護師を含めた職員が患者さんに良質の医療を提供するのが病院です。


東京女子医科大学病院の

全職員のボーナスカットは余程の理由があってのことでしょう。

経営者としては、

経営の破綻を受け入れるか

職員の退職を受け入れるか

究極の選択だった可能性があります。

東京を基盤とする大学病院がこのような状態なので

地方のその他の病院における経営状況は推して知るべしです。

早晩、地方の病院における経営破綻の連鎖が起きると予測します。


東京都も含めて、地域医療はすでに崩壊しつつあります。


このコロナ禍での地域医療崩壊は体力のない住民の死に直結します。


どのようにして、医療を守るか!

待ったなしの闘いの中にいるのです。


私たちの病院が経営破綻してしまわないよう、

 

今日も全職員が頑張っています。

外来患者さん、入院患者さんが安心して療養できるように

良質な医療を提供しています。


院長は

全力で働く職員のみなさんに感謝ですね!




世界で感染の拡大が止まらない

世界保健機関(WHO)は712日、

全世界の新型コロナウイルスの新規感染者数が

過去24時間で23370人に上り、

過去最多を更新したと明らかにしました。


これまでの最多記録は2日前の約228000人。

全世界の

感染の拡大傾向に歯止めがかからない状況が続いています。


7月13日米国ジョンス・ホプキンス大学調べ

国別では最多が

米国(約66000人)で、

ブラジル(約45000人)、

インド(約29000人)、

南アフリカ(約13000人)の順です。


WHOによると、世界の累計感染者数は1255万人を超え、

地域別では南北アメリカが(約654万人)が過半数を占めています。

世界の死者は56万人を超えています。


全世界の死者数も56万人を超えて増えており、WHOならびに各国の対策が十分に行われていない現状です。


7月13日米国ジョンス・ホプキンス大学調べ

私達の日本でも東京での新規感染者が4日連続で200名を超えています。

全く油断ならない状況です。

みなさんも、新型コロナウイルス感染には十分に気をつけてください。

2020年7月12日日曜日

須賀川幼稚園応援団(年長さん)の応援です

7月10日金曜日の13時10分から、公立岩瀬病院隣の須賀川幼稚園の年長さんが
またまた
大応援をしてくださいました。
夏休み前、最後のパフォーマンスだそうです。
元気な園児の応援に、職員も患者さんも
大きなチカラをいただきました。

先生方をはじめ、みなさんほんとうにありがとうございます。


一列にならんで登場、
礼に始まり、大応援
「フレーフレー、病院!」
「フレーフレー、お医者さん!」
「フレーフレー、看護師さん!」
「フレーフレー、みんな!」
の素敵なパフォーマンス。
最後も礼儀正しく、一列にならんで退場。

病院側も、窓に大きな字で「ありがとう」を飾りました。


園児たちには、ほんとうに感謝です!!

天泉こども園の園児たちからヒマワリをいただきました。

先日、須賀川市内にある天泉こども園の
園児と先生方が鉢植えのひまわりを
贈呈してくださいました。



みんなかわいい園児さんたちでした。
お母さんに作ってもらったマスクをしていたり、
楽しそうでした。
園児たちの礼儀正しさが、印象に残ります。

新型コロナウイルスと戦う日々の私たちに
最高のプレゼントでした。

病院玄関の一番目立つところにひまわりの
支柱を添えて置きました。
ぜひ、天泉こども園の園児たちのように
スクスク育つといいですね。


2020年7月7日火曜日

諸外国でも新型コロナウイルス感染は止まらない

院長サロンで時々紹介している各国の新型コロナウイルス感染症のデータ。
ジョンス・ホプキンス大学が集計したデータを利用していますが、
ずっとハイペースで患者数が各国で伸びています。

もう少しで1200万人になりそう。
米国とブラジルが猛烈なスピードで増えており、
それをインドとロシアが追っているような展開です。

良くないですね。

死者も増加を続けています。
約54万人が死亡しており、これも米国とブラジルが1位と2位です。
米国は全国で13万人が死亡し、ニューヨーク州だけで32000人が亡くなっています。

コロナウイルス感染拡大が各国で起こる中、
東京は本日も106人の感染が確認されました。
6日間連続で100人を上回りました。
このあとで、メガクラスターができないことを祈ります。

2020年7月2日木曜日

東京の新型コロナウイルス感染者、1日で107人の新規患者

東京の感染者増加が止まりません。
ずっと50人越えで経過していましたが、ついに今日は107人となり
3桁になってしまいました。
首都圏を中心に日本国内の感染が止まりません。
都も国も真剣に感染者減少に向けて取り組まなくてはなりません。
医師の視点からすると、東京都の対策は遅れているというより
もう少し考えて基準値を元にした施作をしていただきたい。
福島県までこの波が押し寄せてこないことを願います。


世界に目を向けると、パンデミックが拡大していることが分かります。


1日に20万人程度の増加です。凄まじい勢いです。
北米、南米、ロシア、インドがそれぞれ60万人以上の感染者を抱えています。


死者の数も1日で6千人程度の増加です。

まだまだ、新型コロナウイルスは全世界で猛威をふるっています。
私たちは、決して油断してはなりません。
三密を避けて、しっかりと手指衛生に努めましょう。

菅官房長官はこのまま感染者の増加が継続すれば、
緊急事態宣言をもう一度出すかもしれないと言っています。

週末の東京は行かないことが、
自分と家族を守るための選択肢になると考えます。


2020年6月30日火曜日

新型コロナウイルス感染者が1000万人をこえる

先月の5月31日に世界の新型コロナウイルス感染者が
600万人になったことをこのブログでお伝えしました。

それが、6月30日の1ヶ月後、
ついに1000万人になってしまいました。
1ヶ月で400万人の新しい患者さんです。
まさしく、パンデミックであり、
新型コロナウイルスが猛威をふるっています。



死者の数も着実に増えており、
5月末の36万人から、現在の50万人まで増えています。



ここで、米国とブラジルが
急激に患者数と死者数を伸ばしています。
どちらの国も
まだ第一波の波がさらに高くなっているようです。

人種と文化の多様性を持つ国が
苦労しています。

パンデミックを早くおさめること、
第2波をできるだけ
小さな波にするよう、
日本への海外からの渡航などを含め、
まだまだ、厳重な監視と対策が必要ですね。